LWJ #278
三戦目 Honmonoさん
game1 map: lightshade
raxgasからマリーンスタートをされたので、どうせヘリオンか3raxだろうと思いながらプレイした。GWを早めてユニットを出せるようにしつつ、プローブでプロキシSPを探した。アデプトでヘリオンであることが確定すると、正面にバッテリーを建てて3rdに行った。
次のこちらの選択には自由度があったが、想定できる次のプッシュで一番早いstimを削ったタンクプッシュをセントリーを追加することで返せて、マクロにいかれた場合も役に立つコロッサスに行った。
ここまでの立ち上がりはよく、勝てる試合だと思っていたが、偵察に送ったobsがスワップ後のテックファクトリーしか視界に入っておらず、2つ目のファクトリーのように見えてメックだと誤認してしまったことが致命打になってしまった。
実際には相手は1ファンクトリーで、先に挙げたようなタンクプッシュだったので、セントリーとgwがなかったことが原因で負けてしまった。
ストーカーが相手のプッシュとすれ違い、察知が遅れてしまったのも運がなかった。
後日追記:振り返ってもコロッサスに行く判断に誤りがあったとは思えないが、コロッサスに行くタイミングには問題があったかもしれない。今回はgas3rd→2obs→bay→obsだったが、事前にコロッサスを見越すなら3rd前に3ガスを開けることや、2ガスのままでもobsを1でいったん止めて75ガス分早くbayに行くことを検討するべきであった。
game2 map: romanticide
今回はgas raxからのマリーンスタートであり、2ndが遅かったので、ほぼ間違いなく先ファクトリーの形だと思った。ファクトリーのプロキシを探したが見つからなかったので、プロキシが遠いタンクプッシュか自陣からのヘリオンかマインのドロップだろうと思いながらgwとロボを早めた。
自陣からのドロップであればワープインで対応できるので、正面からくるかもしれないマリーンやタンクを削るためにストーカーを前に出したが、実は相手はプロキシヘリオンドロップだったので、ヘリオン対応にワープインを使えずに大きなダメージを受けてしまった。
後日追記:この試合での動きの一番大きな問題は、相手のオーダー可能性の濃淡に合わせた動きを選択できていなかったことにある。
相手の狙いが不明瞭な中で私がとった対応行動を大まかに分解し、行動するタイミングによって整列すれば、以下になる。
①相手のプロキシを探す
②アデプトで2ndを見る
③gwを早める
④追加gwを1stと2ndに分割する
⑤バッテリーを建てる
⑥observerを作る
⑦ストーカーを前に出す
⑧イモータルを作る
②、③、⑤については汎用的な対応であり、あらゆるパターンで有効に機能する。よって、特定のプレイへの対策とは考えられない。
①は、相手がプロキシしていた場合に相手の狙いを確実に知ることができるチャンスを得られる。
④は、ヘリオンへの耐性と引き換えに早期のプッシュに対してgwが停止する負けパターンを回避する狙いがある。
⑥は、相手の進軍を察知や内政情報の直接取得ができることに加えて、クロークユニットへのカウンターになる。
⑦は、ドロップ耐性と引き換えにこちらの陣に向けて直接歩いてくる敵ユニットの遅延と削りができるチャンスを得られる。
⑧は、正面プッシュへの耐性を大きく高めると同時に中盤以降の動きが強くなる。
このように整理してみると、汎用的な対応策を除くすべての選択が実際に選ばれていたヘリオンドロップ対して機能しないことが分かる。タンクプッシュやクロークといった可能性と同様にドロップが選択される可能性が残されていたにも関わらず、である。
試合後には自分の運が悪かったと思ったが、それは違う。端的に言って、私の対応が間違っていたのである。
同様の事例に備え、この試合での選択に対していくつかの変更を提案する。
一つは軍を自陣に残すことである。ワープイン前のドロップに対応するにはこれがないと始まらない。この隙を嫌うならワープゲートにCBを使って時間を短縮する手もある。偵察手段を他に任せて一体目のアデプトを自陣まで戻すパターンもアリだろう。raxが敵陣にある以上、プッシュするためにはマリーンが正面を歩いてくる必要があるため、正面からのプッシュは察知が容易であることを考えると、そもそも正面プッシュへの事前対策に重点を置く必要はなかった。
次に、アデプトを増やしてSGに行く手もある。オラクルは高い偵察能力を持つし、1ベースに対して大きな妨害能力がある。フェニックスを追加すればドロップへの耐性を得ることができるし、資源を使いたくない場合にもオラクルを自陣に残せば若干の耐性を獲得可能だ。もちろん、オラクルはクローク対策として十分に機能する。
そして、なによりプロキシをより入念に探すことである。徹底するとgwの追加が明確に遅れてしまうことは確かだが、相手の狙いを知ることで得られるリターンは非常に大きいのである。